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主にリハビリの日々を書いてます。早く歩けるようになれますように!

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   プロフェッショナル仕事の流儀はたまに見ているのだけれど、作業療法士の藤原さんという方の特集だった。山口にある藤原さんのリハビリ施設はバリアフリーでなくバリアアリーでいろいろなところに障害をわざと作っている。そういう中で特訓することにより、より成果をあげるという仕組みなのだ。施設内は色々工夫されてあって、手すりの代わりに高さの違うたんすを置いていたり(そこにつかまる)、上のほうや下のほうに手に届きにくい場所に難しい漢字がはってあって、それをめくると答えが出てくるしくみになっている。カジノがあり施設内で使えるお金「ユーメ」を稼げるようになっている。好奇心をあおる仕組みになっているのだ。知りたい、勝ちたい、食べたいという欲求が、身体を動かしたい、良くなりたいという欲求へ導くと彼は信じているのだ。 
   私が思ったのは、ある脳溢血で半身不随になりまた失語症も患っている男性の紹介の時間だった。彼はこのリハビリ施設で7年間リハビリをしてきた。彼は家に帰って奥さんが取っていた名刺を手に取る。「○○郵便局、課長代理 ○○○」と書かれた自分の名刺だ。医者から職場復帰は無理と言われ、自ら辞職した。彼は仕事もやりがいも一瞬にしてすべてを失った。作業療法士の藤原は分かっていた、彼がこの7年間どんなにつらい思いをしてきたか、どんなに悔しい思いをしてきたか、だから身の丈を超える仕事であっても(施設の水先案内人の仕事を)彼にして欲しかったのだ、というところである。このアナウンスが入ったところで、もうどばーと涙が。 
   仕事もやりがいも一瞬にして失ったのは私もそうだ。前の仕事で使っていた名刺を見て、私も何度も泣いた。もう使わないのに、もう見たくもないのにと思っていても、いつまでも捨てられなかった。病気になったことよりも、仕事を辞めないといけないということがずっとつらかった。入院生活が終わっても私を待っている場所はどこもないということが、どれだけつらいのかということを身をもって知った。ゆっくりなんて全然したくなかった、早く働きたかった。 
   藤原さんが単なる身体の回復だけでなく、知りたい、勝ちたい、食べたいという欲求を重要視しているのは、彼が30になってから作業療法士の学校に進んだという異色の経歴を持つ人で、色々な思いを経験してきた人だからだと思う。脳卒中の人も自分の動かない半身で「死にたい」と思っていては、いくら訓練をしたって無理なのだろう。だからこの番組でも言われていたけれど、『役に立つ』という思いが必要なのだろう。自分が人の役に立っている、という思いが自分を押し上げてくれるのだろう。その施設で料理教室をしている女性はかつて脳梗塞に倒れ、半身不随になったが、片手で料理出来るようになり、今では料理を教える立場になった。彼女が印象的な言葉を言った。『私は右手についた泥を左手で払うことは出来ません。しかしそれ以外のことはすべて出来ます。』 
   私も人の役に立ちたいと思う。私はまださまざまなことが出来るのだから。
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